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背景・沿革

JUCTeの設立背景

graph01今日、多くのアジア諸国では、急速な経済発展によって国民の生活水準が向上し、それに伴い教育への関心がより一層高まっています。とりわけ、高等教育を受けたいと希望する層の拡大は著しいものがあります。しかし、こうした需要に対する高等教育機関である大学の数は不足しており、またそこで施される教育の質の面でも決して十分とは言えないのが現状であります。

一方、我が国では、高等教育機関のグローバル化は最優先課題とし、日本の有力大学の世界ランキング入りを視野に入れた政策を打ち出しています。さらに、世界各国の高等教育を巡る動きは、1980年代半ば以降急速に拡大してきています。すでに欧米諸国の高等教育機関は、世界中に教育拠点を持ち各種のサービスを提供しており、アジア諸国においても近年極めて活発な活動を展開しています。

このような世界の潮流の中で1999年に、日本の大学による教育コンソーシアムが結成されました。コンソーシアム結成の契機は、その年から始まった日本政府による円借款事業である第2期マレーシア高等教育プログラムでした。この教育プログラムは、コンソーシアム大学から派遣された教員によって現地マレーシアで教育された学生を日本の大学で留学生として受け入れるというものです。このプログラムの実施は、日本の大学の情報を提供することに大いに役立ったことはもちろんですが、IT技術を使って日本とマレーシアを結ぶ遠隔教育の実施面でも大きな成果を挙げました。

こうした実績の上に日本の大学は、今後海外に向けて日本の学術文化、科学技術等に関する幅広い情報の発信を行うと共に、多様な教育プログラムの提供と留学生に対する積極的な支援活動によって、海外の若い人たちの期待に応えていく必要があります。

そこで、上に述べたような目的を実践していくために、日本の大学が共同して国際教育のための支援機関をNPOとして設立することとなり、2006年2月9日に特定非営利活動法人日本国際教育大学連合が正式に発足しました。

沿革